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神谷浩二准教授が平成26年度地盤工学会論文賞(和文部門)を受賞(社会基盤工学科)

受賞論文

神谷浩二,眞鍋 洋,山崎 勲:溶存イオンデータの多変量解析に基づいた広域地下水流動系の評価,地盤工学ジャーナル,Vol.9No.2pp.2192312014

 

概要

濃尾平野などでは,近年の広域での地下水位の回復と地盤沈下の沈静化に伴い,地盤沈下対策のために地下水利用を規制する従来の考え方から,地下水を保全しながら上手く利活用するために適正管理する考え方へ移行しつつある.その管理方法を検討するにあたっては,地下水の広域の流動系を明らかにして,その水収支(涵養量と揚水量)のバランスを評価することが必要である.本論文は,濃尾平野の長良川扇状地を例に,地下水の溶存イオンデータの多変量解析結果と水質形成過程の関係を明らかにすることによって,地下水流動系を判別する手法を提案したものである.この提案手法は,地下水位データから流動系を求める従来法の技術的課題を解決するものであり,また,濃尾平野の地下水管理の方法等の構築に寄与するものと考えられる.


 

関連HP

地盤・地下水研究室  http://www1.gifu-u.ac.jp/~kkamiya/index.html

地盤工学会  https://www.jiban.or.jp/