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社会基盤工学科防災コース卒業生の竹尾拓真さん(現:中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋㈱)が,令和元年度土木学会中部支部優秀講演者賞を受賞しました

2020年3月6日に開催が予定されていたが,新型コロナウイルスの感染拡大の抑制要請を受け中止となった「令和元年度土木学会中部支部研究発表会」において,研究発表会の中止に伴い,1月20日に発行された公演概要集に基づき優秀講演者賞が選考された結果,第I部門より,竹尾拓真さんが優秀講演者賞を受賞した.この賞は優れた研究成果を発表した将来性のある学生や若手の技術者・研究者(36歳以下)を対象に授与される.

 

題目:防錆剤を添加した塩化物系凍結防止剤の鋼材腐食劣化特性

 

著者:竹尾 拓真,木下 幸治,蓮池 里菜,畑佐 陽祐

 

概要:冬季の道路凍結防止のために塩化物系凍結防止剤が多く散布され,道路構造物等の鋼材腐食が発生している.この腐食抑制を目的に,非塩化物凍結防止剤や,塩化物凍結防止剤に添加して使用する防錆剤の開発が進んでいる.本研究では,効果的な防錆剤の添加量を明らかとすることを目的に,防錆剤の添加量を変化させた凍結防止剤を用いて,塗装鋼材および亜鉛めっき鋼材に対して腐食促進試験を実施し,外観観察,質量増加量,塗装のふくれ幅および膜厚に基づき鋼材腐食劣化特性の評価を試み,塗装鋼材に対する効果的な防錆剤の添加量を見出した.一方,亜鉛めっき鋼材に対しては本試験の限りでは鋼材自体に腐食が生じてはいないが,亜鉛の腐食による白さびの発錆状況等から,効果的な防錆剤の添加量を示した.

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