木村 宏(キムラ ヒロシ)

KIMURA Hiroshi

職名 教授
学科 電気電子・情報工学科
コース 電気電子コース

研究概要

合成開口レーダ(SAR)によるマイクロ波リモートセンシングを中心に電波を応用した計測に関する研究を行っています。次が最近の具体的な研究テーマです。
・干渉計測に与える電離層の影響の補正
 SAR干渉計測は、広範囲に地表面の起伏や変動を計測する技術として期待されています。ところが、波長10cm以上で、極域や赤道域で時々強い電離層の影響を受けることが分かってきました。これを補正する技術です。
・偏波SARデータによる散乱機構分解
 SARデータからの情報抽出のため、偏波特性に着目し、地表面の散乱を森林型、建物地型、地面型の分解する技術です。
・地表の3次元構造の映像化
 衛星SARがわずかに軌道をずらしながら繰り返し観測した同じ場所のデータに着目し、地表面の高さ方向の散乱構造を映像化する技術です。
・地上レーダの応用
地上設置型レーダを用いる、散乱体内部や遮蔽物背後の映像化、散乱体の微小振動検出への応用です。保安や構造物診断への応用が期待されます。


SAR散乱画像(左)と干渉計測で得られた
地表起伏図(右)


観葉植物ゴールドクレストの電波散乱断面図

研究キーワード

 計測工学、リモートセンシング、マイクロ波レーダ

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