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大谷具幸准教授が平成28年度日本地熱学会論文賞を受賞(社会基盤工学科)

受賞日:2016年10月20日
 
大谷具幸准教授が平成28年度日本地熱学会論文賞を受賞しました。
 
受賞論文: 自然条件と社会条件を考慮した地中熱利用の広域的な賦存量と導入ポテンシャルの評価手法(日本地熱学会誌, Vol. 35, No. 1, pp. 17-31, 2013.)
 
概要:本論文は,地質分布のような自然条件と土地利用形態や暖冷房負荷のような社会条件を組み合わせてGIS(地理情報システム)上で計算することにより,その地域の地中熱のポテンシャルを評価する手法を提案したものである.導入ポテンシャルの推計では地中熱交換器の総延長を変化させる3つのシナリオを提案し,地域の実情に合わせた推計ができるように工夫をしている.これにより,熱需要が集中しない地方都市では比較的まばらな孔井の配置でも地中熱で熱需要をまかなえる可能性が高いのに対して,東京都のように熱需要が高い地域が広く分布している場合には,地中熱のみですべての暖冷房負荷に対応することは難しいことを指摘するなど,地域の特性を考慮した地中熱の普及指針を描けるようにしている.
 
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