2019年12月23日
題目:防災気象情報の利用実態の調査とそのあり方の提案
著者:神谷颯太,吉野純,小林智尚
概要:本研究では,平成30年7月豪雨における避難意識と防災情報利用に関するアンケート調査を長良川周辺住民を対象に実施し,主成分分析を行うことで避難できない住民の心理状態と防災情報利用との関係性について分析した.第1主成分は潜在的な避難への消極性を表し,多くの人が根拠に乏しい理由で避難に消極的であった.また,第2主成分は潜在的な防災情報の活用度を表し,防災情報を根拠にして避難しなかった人とそうでない人に別れた.そして,バイプロットの4象限毎にサンプルを分類し,それぞれの平均的特性について評価し,避難行動や防災情報に対する認識が大きく異なっていることを明らかにした.