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【国際交流】JICA「青年研修事業」アフリカ代表団一行19名が岐大・工学部訪問(10月26日)

 独立行政法人国際協力機構(JICA)「青年研修事業」アフリカ代表団「地方行政(言語:仏語)コース」一行19名が2015(平成27)年10月26日[月曜],岐阜大学工学部を訪問しました.

 参加国 11カ国(アイウエオ順)
 1. コートジボワール 2. コモロ 3. コンゴ民主共和国 4. コンゴ 5. サントメ・プリンシペ 6. ジブチ
 7. セネガル 8. チャド 9. ブルンジ 10. ベナン 11. モーリタニア

 「青年研修事業」とは,開発途上国の若手人材育成に日本が協力し,開発途上国の発展に寄与するものです.それぞれの国の将来を担う青年層が日本を訪れ,18日間の研修を受講し,その国が必要とする技術や知識を習得して国の発展に貢献します.

 今回,岐阜県世界青年友の会が,「アフリカ・地方行政(言語:仏語)コース」の研修プログラム(10月19日[月曜]~11月5日[木曜])を受託することとなり,工学部で一日研修を行いました.訪日した19名は,アフリカ諸国で地方行政に関わる中央政府または地方政府の若手行政官です.本学工学部を訪問した目的は,「岐阜大学がある岐阜県の地震環境と防災・減災に対する岐阜県との官学連携」について学ぶためです.工学部訪問当日,代表団の挨拶後,六郷惠哲 工学部長より工学部の概要説明,プロジェクト研究センター紹介が行われました.

 社会基盤工学科 能島暢呂 教授(本学 地域減災研究センター長)より「岐阜県の地震環境と防災・減災に対応するための岐阜県との連携について」をテーマに講義が行われました.日本は活断層が多くある地震大国であり,岐阜県の場合,南海トラフ巨大地震について注意する必要があります.こうした巨大地震による災害を防ぐ・減らすには市民が主体となって防災意識を高める必要があります.本学に設置された「清流の国ぎふ防災・減災センター」「岐阜大学地域減災研究センター」について紹介し,それぞれ高度な専門スタッフによる防災・減災に関する技術支援,防災リーダー育成,市民への防災教育などの活動を紹介しました.

 次に,工学部附属インフラマネジメント技術研究センター 沢田和秀 教授より「地方における社会基盤に関する維持管理技術者育成の試み」を題目に講義が行われました.近年,日本において社会基盤インフラストラクチャ(道路,橋梁など)の老朽化が問題になっています.そこでインフラに対して適切な診断と処置をすることができる高度な専門知識を持った建設技術者を育成する必要があります.安心・安全な社会基盤を担うため,附属インフラマネジメント技術研究センターで行われているカリキュラム・社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座を紹介しました.

 代表団を代表して受講者より「大学で講義を受け,貴重な知識を身につけることができ感謝しています.日本で学んだ災害・防災対策を私たちの国に生かしたい」と挨拶がありました.工学部で講義を受けた代表団は,岐阜大学医学部附属病院を訪れ,病院建物の免震構造および中央設備室にあるコージェネレーション設備について説明を受けました.

[English]


■ 関連リンク
・ 独立行政法人国際協力機構(JICA)HP
・ 岐阜県世界青年友の会HP
・ 清流の国ぎふ防災・減災センター(岐阜県庁公式HP)
・ 岐阜大学地域減災研究センター(岐阜大学公式HP プロジェクト研究センター)
・ 工学部附属インフラマネジメント技術研究センターHP
【国際交流】JICA「青年研修事業」ミャンマー代表団一行17名が岐大・工学部訪問[2013年11月](岐阜大学工学部公式HP)