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加藤 邦彦(カトウ クニヒコ)

加藤 邦彦(カトウ クニヒコ)
KATO kunihiko
職名 助教
学科 化学・生命工学科
コース 物質化学コース

研究概要

未来を変える"次世代"触媒を「ありふれた物質」で 「より手軽に」つくりたい!!をテーマに、材料設計から、緻密な材料構造制御のための製造プロセスの開発、性能評価、そして応用展開までを一貫して行っています。

ユニークな合成手法の開発

従来の技術では実現が難しい材料構造の革新的な構築手法に焦点を当て、環境問題や資源循環の課題解決に貢献する先駆的製造プロセス開発に取り組んでいます。最近では、市販の酸化物とプラスチック粉末が組み合わせることで、高機能な複合材料を生み出す新しい改質処理技術(メカノケミカルプロセス)の開発に注力しています(図1)。この技術は以下の特徴を持っています:

  • 市販原料の組み合わせを自由に選定可能。
  • 乾式かつ短時間でのボールミル操作のみで完結する簡便な処理。
  • 酸試薬・水素などを使用した後工程が不要。

多機能性材料の特性と応用

この新しい改質技術で得られる酸化物/カーボン複合材料は、以下のような多くの優れた機能を備えています(図2)。

  1. 光触媒機能:光エネルギーを利用して化学反応を促進し、有害物質を分解。
  2. 酸・塩基触媒機能:化学反応速度を向上させる触媒作用。
  3. 吸着機能:有害なイオンや分子を効率的に捕集。
  4. 光熱変換機能:光エネルギーを熱エネルギーに変換。

これらの機能を組み合わせることで、環境浄化(水質・大気浄化)に大きく貢献する光(太陽光)駆動型の次世代触媒材料への応用を目指しています。

図1 メカノケミカル反応による新規改質技術 図2 世代環境浄化触媒への展開 ~水質浄化を例に~

研究キーワード

金属酸化物 メカノケミカルプロセス 複合材料 環境浄化触媒

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