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櫻田 修(サクラダ オサム)

櫻田 修(サクラダ オサム)
SAKURADA Osamu
職名 教授
学科 化学・生命工学科
コース 物質化学コース

研究概要

高い均一性、高強度、高信頼性を有したセラミックの製造では、原料粉体の凝集、成形時の気孔などによる欠陥の低減化が必要となってきます。たとえ焼成がうまくいったとしても成形時に入ってしまった欠陥は残ってしまいますので、原料を成形するプロセスがセラミック製品を作製するうえで特に重要となっています。コロイドプロセスは複雑形状の成形に適しており、焼成後に後加工の必要がほとんどないニアネット成形法として知られています。この方法では、コロイドサイズの粒子を分散・流動性良く調製した懸濁液の調製が鍵となります。また、水溶液を用いた成形法が環境、安全、コストの面から求められています。私たちは、水溶液を用いたコロイドプロセスと、水溶液中での金属イオンの水酸化の挙動に関して研究を行っています。
この他にも、
・酸化物微粒子水系懸濁液用分散剤、酸化物セラミックスの原料、耐環境コーティングに利用可能な酸化物前駆体水溶液の合成
・インクジェットプリンター用の酸化物系顔料、フィラー、UVとIRを遮蔽材料となるような酸化物のコロイド粒子の合成
・水溶性のジルコニウムイオンの簡便なコロイド滴定
などの研究も行っています。

図1 その場成形法で作製した酸化ジルコニウムの成形体、焼成体と型 図2 酸化アルミニウム(A)-酸化ジルコニウム(Z)の層状電気泳動堆積体の断面SEM写真

研究キーワード

セラミックス プロセッシング コロイド

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