上宮 成之(ウエミヤ シゲユキ) | |
UEMIYA Shigeyuki |
職名 | 教授 |
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学科 | 化学・生命工学科 |
コース | 物質化学コース |
現在も興味のある研究課題は、水素分離膜および水素製造触媒の調製とキャラクタリゼーションです。分離プロセスのなかでも膜分離法は、相転移を伴わない、もっとの実現可能な省エネルギー技術の一つとみなすことができます。さらに膜分離法は、連続操作、プロセスの小型化、低コスト化を可能にします。そして、触媒反応と膜分離を組み合わせることで、ルシャトリエの法則に従った反応生成物分離の多くの利点を得ることができ、新規な反応場を提供できます。この新規な統合化プロセスが魅力的な理由は、既存の工業化プロセスと比べて、高い転化率が得られ、生成物選択率が大きく改善されることにあります。耐熱性水素選択透過膜を組み込んだ水素分離型反応器は、各種炭化水素やアルコールの水蒸気改質、水素供給・貯蔵用化合物の分解や脱水素反応などの多くの水素製造反応への応用を試みています。
図1 耐熱性水素選択透過膜を組み込んだ水素分離型反応器 |
膜分離 触媒反応 新規反応場 水素