MATSUOKA Takahiro | |
職名 | 准教授 |
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学科 | 電気電子・情報工学科 |
コース | 電気電子コース |
物質の性質はその物質がもつ密度(つまり内部の原子間距離)によって様々に変化します。物質の密度を変化させる最もダイレクトな手段は、圧力を加えて圧縮する事です。例えば酸素O2に高い圧力を加えると、O2は気体から液体そして固体へ、そして100万気圧近い高圧力環境では絶縁体から金属へと変化します。そして超伝導体にもなります。
超高密度環境下の物質に起こる物理・化学現象(=電子状態)の解明を通して、背後にある新しい物理を探求すること、さらにこれらを応用してこれまでに無い新機能を持った材料を開発することを目指しています。
特に注目しているのは、宇宙に最も豊富に存在する水素です。超高密度水素に期待される金属化や高温超伝導を各種光学測定や電気伝導測定、放射光X線を用いた結晶構造解析によって探索している他、数万気圧の超高圧力下で水素に金属を添加して新機能を持たせることに取り組んでいます。
ダイヤモンドアンビルセル内に封入した
ユウロピウム水素化物と流体水素(2万気圧)
凝縮系物理、水素、超伝導、金属