BAE Sumin |
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職名 | 助教 |
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学科 | 機械工学科 |
コース |
機械コース |
産業界が直面する環境規制の克服に貢献することを目指し、機械の効率および耐久性向上に関する以下のようなトライボロジー研究に取り組んでいます:
1. 低摩擦化に向けたトライボケミカル反応の研究
潤滑油環境下では、スライディング界面におけるトライボケミカル反応の制御が、低摩擦化の重要な課題となっています。本研究テーマでは、低摩擦を実現するために、トライボケミカル反応によって生成される反応生成物を最適化する表面設計を目指します。具体的に、摩擦調整添加剤(例:MoDTC)が摩擦過程で化学的に分解されるメカニズムを解明し、低摩擦に寄与する反応生成物の生成率を高めるための表面コーティング設計を行います。
2. 大気中・無潤滑条件下での超低摩擦DLC膜の開発
通常、DLC膜は真空または不活性ガス雰囲気下において超低摩擦(摩擦係数 < 0.01)を示すことが知られています。しかし、超低摩擦を産業応用へと展開するためには、大気環境下での超低摩擦の発現が不可欠です。本研究テーマでは、潤滑油が供給されない状態でも超低摩擦特性を発揮するDLC膜の開発を行います。
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摩擦によって発生するトライボケミカル反応とその解析の例 |
大気中・無潤滑条件下で超低摩擦特性を示すDLC膜 |
トライボロジー,トライボケミカル,超低摩擦