中川 二彦(ナカガワ ツグヒコ)
NAKAGAWA Tsuguhiko |
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研究概要
CO2排出量の削減やエネルギー資源の確保など,我が国の様々なエネルギー課題は,従来の需給システムの改良では解決することが極めて難しい.これらの課題を解決する方法として,省エネルギーと再生可能エネルギーの拡大を統合して行える新たな仕組みを構築する必要がある.具体的には,エネルギー創造と双方向システムを組み合わせた将来のエネルギーシステムの構築を目指して研究している.この研究では,熱・電力・動力などの相互間のエネルギー変換を基礎とし,制約条件の理論を用いて発生~供給に至るエネルギー供給(効率と経済性)を最適化する.エネルギー創出では,工場や発電所などでのエネルギーの有効利用と再生可能エネルギーを組み合わせて化石燃料の消費を削減する.双方向システムでは,移動体を用いてエネルギーの貯蔵・輸送を行うとともに,需要と供給のマネジメント(調整と負荷平準化)を行う.これまでに,製鉄所では30%以上,家庭と自動車の組み合わせでは75%以上のCO2排出量(化石燃料)を経済的に削減できることを明らかにしている.
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図1 社会のエネルギー回生の概念(新たな仕組み)
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図2 将来エネルギーシステム(双方向)
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研究キーワード
エネルギー変換,制約条件の理論,モビリティ,再生可能エネルギー
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