電波望遠鏡やエックス線天文衛星などを用いた、高エネルギー天文現象の観測的研究を進めています。具体的には、宇宙の極限現象のひとつである「超新星残骸」を様々な波長の電磁波で観測し、その背後に潜む物理過程を解き明かすことで、天文学100年来の謎である宇宙線の起源解明に挑んでいます。これは、観測波長によって捉えられる物理現象が異なることを利用したもので、特に私が進める電波とエックス線・ガンマ線を組み合わせた研究は、世界的に見ても非常にユニークかつ本質的なアプローチとして注目を集めています。卒業研究では、これまで学んできた力学や電磁気学、量子・統計力学を基礎に、その応用としての宇宙物理学を勉強しつつ、世界中の望遠鏡により得られたデータを用いた観測的研究を進めていきます。そのため学ぶことは多岐に渡りますが、しっかり取り組めば、世界第一級の研究を進めることができます。応用工学の結晶とも言える宇宙望遠鏡/天文観測衛星を用いて、皆さんもぜひ一緒に、宇宙の謎を解き明かしてみませんか？

　

• 応用物理コースの概要
• 先輩からのメッセージ
• スタッフの紹介