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大講座の紹介(生産開発システム工学専攻)

社会基盤工学講座
 地球環境との共生を図りつつ,生活環境と各種社会の基盤を整備すること及び自然災害防止と制御を目的とする社会施設を拡充することは,今後の人類社会の持続可能な発展に向けて必要不可欠なものです。都市化が著しい我が国は,高齢化社会への急速な移行を踏まえて,立ち遅れているこれらの社会基盤施設を構築・整備し,質的にも量的にも,効率的に向上させる必要があります。
 さらに情報化社会の基幹となる交通システムの整備,ライフラインの開発・整備,公共施設の防災対策及び産業基盤の拡充というような諸施設の開発と機能的配置及びその運用のための技術の研究と教育は,文明社会の基礎です。このような素地を持つ高級技術者を養成する社会的要請は極めて大きいものがあります。
 本講座は,このような観点から情報処理機器の体系的活用を基に,施設構造物の設計・安全性診断及び建設材料の開発を扱う「施設構造学」,施設を支える地盤機能の改善・開発・保全を扱う「地盤機能学」,河川・海域の特性解明に基づいて,水環境の創造と保全を扱う「水環境工学」及び都市施設の効率的・機能的体系を計量的に評価する「都市工学」の教育と研究を行います。

生産基礎工学講座
 社会環境の変貌に伴い,工業製品に対する社会的ニーズは多様化・高度化しつつあり,メカトロニクスに代表される複合技術や先端技術を適用した高性能・高品質の工業製品を高能率で生産することが望まれています。工業製品の生産に関与する基盤技術は,計画・設計,加工・成形,計測・制御,検査・保全などの多岐に亘り,個々の基礎技術についてより一層の進展を画するとともに,近年のコンピュータ援用工学に見られるように,有機的な統合が必要不可欠です。
 このような背景を踏まえて,生産基礎工学講座は,高性能・高機能・高信頼度の工業製品を適正な能率と良好な経済性のもとで生産するための基礎技術の追究,さらに,技術及び管理に関する情報処理を含めた個々の生産技術のシステム化,それらをサブシステムとして有機的に統合するっコンピュータ援用統合システムの研究を目的としています。
 この目的に沿って,本講座は,生産に関する各種基盤技術を支援,高度化するための基礎理論,材料・機械構造系の信頼性向上・安全性確保を指向する構造解析・材料強度評価・診断システム,無人化・省力化及び品質・生産性向上を指向する加工・成形システム・設備診断システム,性能・効率向上を指向する流体・熱エネルギー変換システムと熱・流動解析システム,熱・物質移動メカニズムの解明を指向する計測・データ処理システム,高速応答・高精度制御を指向する機構系ダイナミックス・機構系制御システム・機能設計システムなどの開発・展開・構築に必要な基礎的・学際的な工学と技術についての高度な教育と研究を行います。