植村 一広(ウエムラ カズヒロ)
植村 一広(ウエムラ カズヒロ) |
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UEMURA Kazuhiro |
職名 |
教授 |
学科 |
化学・生命工学科 |
コース |
物質化学コース |
研究概要
金属錯体は、電子状態の多様な金属イオンと、設計性に富んだ有機配位子で構成され、2つをうまく組み合わせ規則的に配列された集積型金属錯体は、無機物や有機物を超える物性や機能が期待されています。
(1) 異種金属一次元鎖錯体
導電/磁気物性の対象化合物であるd-バンドを形成する一次元鎖錯体は、KCP、マグナス塩、ハロゲン架橋のMXやMMXなどの、単一種金属が並んだ化合物があります。私は、2種類の金属錯体同士のHOMO-LUMO相互作用を利用して、複数種類の金属が並んだ新しいタイプの一次元鎖錯体の合成に成功しています。様々な金属を自在に数珠繋ぎに並べ、そこでの新しい物性発現を狙っています。
(2) 多孔性配位高分子
多孔性配位高分子とは、金属の配位方向とデザインされた有機配位子からなる、穴の空いた金属錯体であり、活性炭やゼオライトと同様に細孔性材料として期待されています。この多孔性配位高分子の新たな機能性を模索しながら、新規物質の創製を進めています。
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図1 2、3種類の金属が並んだ一次元鎖錯体 |
図2 様々なネットワーク構造を実現できる配位高分子 |
研究キーワード
金属錯体化学 配位高分子 電子物性
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