吉田 道之(ヨシダ ミチユキ) | |
YOSHIDA Michiyuki |
職名 | 准教授 |
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学科 | 化学・生命工学科 |
コース | 物質化学コース |
私たちのグループはセラミックスの製造プロセスに関する研究をしています。代表的な研究テーマは①ナノ粒子の成形および焼成プロセスおよび②セラミックスのフラッシュ焼結です。
ナノ粒子は焼結性に優れるという利点がある半面、強固な凝集体を作りやすいため成形体は不均一な構造を形成しやすいという欠点を有しています。私たちは、成形および焼成におけるナノ粒子の振る舞いを深く理解することで、新たなプロセスの開発に取り組んでいます。これまで、結晶粒子サイズがナノスケールの透光性ジルコニアの開発に成功しています(図1)。
フラッシュ焼結とは、粉末成形体にある一定の電圧を負荷した状態で加熱すると昇温中のある温度で発熱を伴いながら数秒間で焼結が完了する特異なプロセスです(図2)。私たちは、この新しい焼結技術の原理や新材料への応用についての研究を行っています。強くて透明感があり、人間の歯に近い性質を持つジルコニアや次世代の電池として期待されている全固体電池の固体電解質のフラッシュ焼結に取り組んでいます。
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図1 ナノ粒子のゲルキャスティングにより作製した正方晶ジルコニア |
図2 ジルコニアのフラッシュ焼結 |
セラミックス 製造プロセス ナノ粒子 焼結