朝原 誠(アサハラ マコト)
職名 |
准教授 |
学科 |
機械工学科 |
コース |
知能機械コース |
研究概要
①燃焼による航空宇宙推進システムの研究開発と、②水素エネルギー社会の実現に向けた水素製造システムの研究開発を行っております。
①化学反応を推進力とする航空機・ロケットエンジンの研究開発
- 液体燃料噴射による超音速航空機用スクラムジェットエンジンの研究開発を行っております。超音速流中における噴霧燃焼の性能を知るためには、燃料液滴の、分裂・微細化・蒸発・酸化剤との混合・燃焼の相互関係を把握する必要があります。そこで、燃料液滴の燃焼挙動を明らかにすることで、高効率で高性能なスクラムエンジンの実現を目指しています。さらに、本研究は高効率な自動車用エンジンの開発に関連します。
- デトネーションと呼ばれる超音速燃焼を利用したエンジンの研究開発を行っております。デトネーションを制御するためには、デトネーションの開始条件と伝播条件を把握する必要があります。そこで、デトネーションの開始・伝播条件の解明、確実にデトネーションを開始させる着火システムの研究開発、デトネーションの伝播を維持させる伝播補助システムの研究開発等を行っています。
- 超音速航空機、ロケット等の空力特性に関する研究を行っております。飛翔体の形状が周囲流れや抗力、揚力に与える影響を調査し、最適な形状を提案することを目的としております。
②水素エネルギー社会に向けたシステム構築
- 水素ステーションや燃料電池自動車における水素爆発事故の被害予測と事故防止の研究を行っております。水素ステーションにおける保安距離規制や、燃料電池自動車用ガレージにおける換気性能基準等の水素エネルギー社会における保安規則の策定や安全システムの提案を目指しております。
- 「環境に優しく」「低コストで」「現実的な」水素製造システムの実現を目指し、水素ステーション等の水素利用環境に設置する天然ガス分解型水素製造装置の開発を行っております。天然ガスの輸送システムは都市ガス配管やLPGローリー等の既に構築されている輸送技術を利用できます。さらに、低エネルギーで水素を製造することができます。本研究では、水素製造の基礎研究から、プロトタイプの製作までを目指しております。
研究キーワード
航空機エンジン、ロケットエンジン、噴霧燃焼、デトネーション、スクラムジェットエンジン、水素エネルギー社会、水素ステーション、燃料電池自動車(FCV)、爆発安全評価、水素製造
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