柴田 綾(シバタ アヤ)
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SHIBATA Aya |
職名 |
助教 |
学科 |
化学・生命工学科 |
コース |
生命化学コース |
研究概要
我々は細胞内の特定の分子が存在する場合に、活性が"OFF"の状態から"ON"の状態に変化するプローブの開発を行っています。具体的には、標的RNAを鋳型とした化学反応プローブを用いた生細胞内遺伝子検出を試みています。この手法は2本のDNAプローブからなり、どちらのプローブも5'-もしくは3'-末端に機能性分子が修飾されています。この化学反応プローブは標的RNAに結合したときにのみ化学反応が起こり、蛍光シグナルを発生します。最近の研究から、細胞内でRNAは様々な機能を有することが分ってきました。しかし、生細胞内でのRNAイメージングの報告はこれまでのところごく少数に限られ、確立した方法がありません。化学反応プローブは酵素や温度変化を必要としない遺伝子検出法です。加えて、標的RNAを鋳型として反応サイクルを回すことで、シグナルを増幅することが可能です。そのため、生きた細胞内の微量のRNAを検出するのに適しています。我々は、生きた細胞内で実用的な化学反応プローブを開発したいと思っています。
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図1 芳香族求核置換反応を利用した遺伝子検出プローブ |
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研究キーワード
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