鎌形 清人(カマガタ キヨト)
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KAMAGATA Kiyoto |
職名 |
准教授 |
学科 |
化学・生命工学科 |
コース |
生命化学コース |
研究概要
タンパク質は、液―液相分離現象を利用し、集団として働きます。液-液相分離とは、分子が低い濃度で均一に溶けている液相と分子が密に集合した液相(液滴)に分かれる現象です。タンパク質が液滴に密集することで高効率な化学反応などが可能になりますが、同時に疾患の原因となる不溶性の凝集体を形成するリスクがあります。私たちは、(1)単分子蛍光顕微鏡によるタンパク質の液-液相分離現象の理解、(2)ペプチドバインダー技術による相分離現象の制御、(3)相分離するミニタンパク質の設計を目指しています。これまで、がん抑制タンパク質p53の液―液相分離現象、液滴へのタンパク質の選択的取り込み現象や液滴内での分子運動の法則、液滴を制御できるペプチドの設計法の開発などを報告してきました。現在、光ピンセットを用いた力学測定、DNA液滴中でのタンパク質の動きの計測、相分離するミニタンパク質の設計法の開発、疾患関連タンパク質の創薬などに挑戦しています。さらに、DNA整列固定技術「DNAガーデン」と単分子蛍光顕微鏡を用いて、DNA結合タンパク質がDNA上で動いて働くメカニズムの解明も行っています。
研究キーワード
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