2026年10月 9日
物質化学コースの萬関一広 准教授、M2竹本大祐さん、博士課程Shinapol Toranathumkulさん、M1横山蒼さんによる「ペロブスカイト太陽電池」に関する研究成果が、英国王立化学会(RSC)のJ. Mater. Chem. Cに掲載され、岐阜大学からプレスリリースされました(9月30日)。
ペロブスカイト太陽電池は、次世代の太陽光発電技術として注目されており、近年、国内でも社会実装に向けた実証試験が加速し、今後の普及拡大が期待されています。
本研究では、ペロブスカイト層が光を吸収することで生じた電子を、効率よく電極へ輸送するための新たな材料設計について報告しました(下図参照)。光触媒やコーティング剤としてよく知られる酸化チタンの構造と電子物性を制御し、特性の異なる2種類の酸化チタン薄膜を積層することで、太陽電池の発電効率を高めることに成功しました。これまで、異なる半導体材料や結晶相のエネルギー準位の違いを利用する材料設計は、ペロブスカイト太陽電池を含む様々な研究分野で検討されてきました。これに対し、本研究では、同じ結晶相の酸化チタンを用いながら、エネルギー準位を階段状に配置する積層構造を実現した点に独自性があります。
論文:Kazuhiro Manseki, Shinapol Toranathumkul, So Yokoyama, Daisuke Takemoto; Spatially modulated energy alignment in single-phase rutile TiO2 bilayer electron transport layers for perovskite solar cells. J. Mater. Chem. C 2026; https://doi.org/10.1039/d6tc01828a
プレスリリース(大学HP): https://www.gifu-u.ac.jp/about/publication/press.html
