2015年11月16日
題目:
河川堤防の間隙空気噴発を抑制する透気・防水性シート工の基礎的検討(著者:神谷浩二,大場敬士,山田周作,石田正利)
概要:
防災構造物である河川堤防が豪雨時に急激な浸水を受けたとき,内部の間隙空気が地表面から噴発する場合がある.この噴発現象は,堤防に亀裂などの損傷を与えるため,堤防の不安定化への一因になることが考えられる.本研究は,透気・防水性シートを堤防表面に敷設することによって,間隙空気の噴発現象等に対策する工法を検討したものである.そのシートの透気性・透水性の特性を見出し,また,模型実験に基づきシート敷設によって噴発現象の発生を回避できることが得られ,シート対策工の有効性が基礎的に明らかになった.