社会基盤工学科では、教養教育および学部共通教育で培われた基礎学力に加えて、社会基盤施設を評価・計画、設計・施工、維持管理するために必要な専門的能力を身につけるために必要なカリキュラムを整備しています。具体的には、コース共通の構造,材料,土質,水理,衛生,都市系科目群と,環境コースおよび防災コースに特化した科目群を,履修系統図に沿って学ぶことができるよう設けています。また、表現力、コミュニケーション能力、リーダーシップ能力を養成するための科目群や現象理解のための実験・実習科目群などを配置するとともに、学生の自発的学習能力・思考力・エンジニアリングデザイン能力の涵養を目的とした卒業研究や少人数教育科目などを設けています。
日本技術教育認定機構では,国際レベルの技術者教育プログラム(JABEE)の認定を実施しており、これにより卒業と同時に修習技術者に認定され、技術士第一次試験が免除されます。令和4年5月現在社会基盤工学科はJABEEに認定されています。 (詳しくはこちら)
社会基盤工学科のJABEE認定カリキュラムは、外部機関によりの教育プログラムの品質保証がなされており、1年生~4年生までの各科目に設定された学習・教育目標を修得することで、卒業時には以下の水準(A)~(J)を満たした自立した技術者を育成することを目標としています。
(A) | 科学技術における共通的リテラシーとしての数学、英語、情報処理能力を身に付ける。 |
(B) | 自然科学の基礎について深く理解し、知的基盤を形成する。 |
(C) | 構造工学系、水理学系、土質力学系、土木材料学系、土木計画学系、環境工学系、地震工学系の基礎を理解する。 |
(D) | これらの主要分野に関する宿題・演習・研究を通して、調査・自己学習・自発的学習の習慣を養う。 |
(E) | これらの主要分野に関する実験・実習における実体験を通じて、現象の理解を深める。 |
(F) | 社会基盤施設を評価・計画、設計・施工および維持管理するための根幹的な理論と技術を身に付ける。 |
(G) | 課題探求過程を通じて、科学技術の論理的側面、方法論的側面、及び直感的側面を体験し、思考能力と知的行動様式を身に付ける。もって研究の先端を感じ取り、技術革新に柔軟に対処する能力を養う。 |
(H) | 県や市、全国規模の会社の支店、地域の主要会社、地域社会でリーダーシップをとる人材となるための論理的記述力、口頭発表・討議を含む表現力、コミュニケーション能力を付ける。 |
(I) | 技術の社会および自然に及ぼす影響・効果を理解し、技術者として責任を自覚すると共に自然環境と共生・調和した人類の生活環境について考える素養を育成する。 |
(J) | 大学院へ進学した際にも、将来十分な応用力を発揮できるように基礎学力を身に付ける。 |
授業科目の一覧(令和2年度)
科目 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 |
基礎 |
プログラミング 線形代数I 線形代数II 微分積分I 微分積分II 力学 地学 確率統計 情報処理入門 |
電磁気学基礎 振動波動 化学基礎 生物学基礎 工学基礎実験 微分方程式 技術表現法
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社会基盤工学英語I 社会基盤工学英語II |
現代物理学概論 技術経営概論 |
学科 共通 科目 |
構造力学I 土木史 |
ベクトル解析・ 空間表現 構造力学II 土木材料学 コンクリート 土質力学I 土質力学II 水理学基礎 水理学I 土木計画システム 測量学 測量学実習 応用測量学 景観デザイン |
応用数学 土質力学III 水理学II 都市交通計画 環境衛生工学I 気象水文学 プロジェクト 土木工学実験 鋼構造学 コンクリート 維持管理工学 河川工学 海岸工学 都市地域計画論 道路工学 水環境科学 地域地盤学 コンクリート 施工管理と建設行政 |
卒業研究 |
環境 コース 科目 |
環境デザイン 環境セミナー 環境工学数値実験 環境衛生工学II 地盤圏環境・ |
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防災 コース 科目 |
応用地質学 防災デザイン 防災セミナー 防災工学数値実験 地震工学 |
その他にも、全学部を対象とした全学共通教育科目や工学部全学科を対象とした総合工学科目があります。