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小野友暉さん(大学院工学研究科前期課程1年)が日本材料学会東海支部優秀講演賞を受賞しました(社会基盤工学科)

平成29年3月6日に開催された日本材料学会東海支部第11回学術講演会において、大学院工学研究科博士前期課程1年(複合構造研究室)小野友暉さんが日本材料学会東海支部優秀講演賞を受賞しました。
 
題目:
SBHS700鋼母材の疲労強度に関する研究(著者:小野友暉,木下幸治)
 
概要:
橋梁用高降伏点鋼板SBHSは,降伏点が高いほか,溶接性,加工性に優れた高性能鋼材であり,鋼橋へのSBHSの適用により軽量化や製作コスト低減に極めて大きな効果が期待される.しかし,780MPa級のSBHS700を鋼橋に適用する場合,断面の薄肉化に伴い,応力範囲増大による疲労が問題となることから,SBHS700に関する疲労強度を十分に把握した上で疲労設計することが必要である.このような観点から,本論文ではSBHS700鋼母材の疲労強度を明らかにすることを目的とし,鋼母材の疲労試験を実施し,従来鋼との比較を行った.また疲労試験後いくつかの試験体を対象に,走査型顕微鏡(SEM)による破断面のストライエーションの観察に基づくき裂進展速度の比較検討も行った.疲労試験の結果から,SBHS700は従来鋼と比較して高い疲労限を有していることを確認した.また,SEMによるストライエーション間隔の観察から,SBHS700のき裂進展特性は,従来鋼とほぼ同程度であることを示した.
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