トップページ > 社会基盤工学科 > 防災コース > お知らせ > 本城 勇介教授、大竹 雄特任助教が平成25年度土木学会 論文賞を受賞(社会基盤工学科)

本城 勇介教授、大竹 雄特任助教が平成25年度土木学会 論文賞を受賞(社会基盤工学科)

■対象論文

本城勇介・大竹雄・加藤栄和:地盤パラメータ局所平均の空間的ばらつきと統計的推定誤差の簡易評価理論,土木学会論文集C(地圏工学),Vol.68,No.1,pp.41-55,2012.

 

■受賞論文の内容

本論文は本城と大竹を中心とした研究グループが提案し実施している地盤構造物の信頼性解析体系の根幹をなす理論が記述されている.この理論は,地盤材料が持つ大きな不均質性が構造物性能に与える影響評価「空間的バラツキの評価」と地盤調査による地盤材料特性の把握における「統計的推定誤差」を簡易に評価するためのものである.

具体的には,地盤特性の空間的なバラツキの影響は,ある地盤力学的に適当に定められた地盤の体積についての局所平均で評価が可能であるとし,この局所平均の地盤調査の位置と個数による統計的推定誤差の評価方法を提案している.この提案の有効性の検証は,本城・大竹(2012)及び大竹・本城(2012)において発表されている.また著者らは,この方法を,浅い基礎,杭基礎,軟弱地盤上盛土,長大構造物の液状化危険度解析等多くの構造物に適用し,信頼性解析を通じて,現行のこれら構造物の設計法の問題点について,地盤工学的に有用な多くの知見を発表している.

 

■関連論文

1)本城勇介・大竹雄(2012):地盤パラメータ局所平均の統計的推定誤差評価理論の検証,土木学会論文集C(地圏工学),Vol.68,No.3,pp.491-507,2012.

2)大竹雄・本城勇介(2012):地盤パラメータ局所平均を用いた空間的ばらつきの簡易信頼性評価法の検証,土木学会論文集C(地圏工学),Vol.68,No.3,pp.475-490,2012.