国立大学法人岐阜大学 工学部 応用物理コース


応用物理コース 概要

■物理学・数理科学と工学の境界領域から次世代技術の創出に挑戦します

現代の私たちの生活は素晴らしい科学技術に支えられています。その反面で、物質とエネルギーの利用に関連する地球規模の環境危機が問題となってきました。そのため、これからの科学技術には、地球環境と調和し、持続可能な社会づくりに貢献することが求められますが、この難問の本質的な解決には、物質・エネルギー科学の革新が必須です。 革新的技術の開拓は、現代の物理学や数学の研究と切り離すことができません。物理学は物質世界の普遍原理を探求し、新奇な現象の発見と理解をめざします。数学は厳密な論理や問題解決の強力な道具を提供し、新しい数理手法・モデルを開拓します。物理と数学は、多岐にわたる工学分野に不可欠の基礎となり、人類の知の限界域を前進させます。

皆さんもときどき耳にする、半導体、レーザー、超伝導物質、太陽電池、未来の量子コンピュータなど、未来への躍進が期待される光・電子技術は、量子力学の応用から生まれています。また数学の応用は、コンピュータによる高精度計算やシミュレーションの技術を生み、流体の挙動や物質の構造、物質中のミクロな量子状態などの解明、予測を可能にしています。このように、最前線の物理学や数学の基礎と工学的応用の融合は、物質、エネルギー、情報を利用するための画期的技術を生みだす力を持っています。そのような研究を行う分野が応用物理です。

応用物理コースは、物理学・数理科学と工学の境界領域で、次世代技術の創造に貢献できる人材の育成を目指した教育・研究を行います。本コースでは、基盤となる物理学と数学を、きめ細かな少人数教育により体系的に修得できます。ぜひ、私たちスタッフとともに、応用範囲が無限ともいえる物理と数学を究め、柔軟な発想で応用し、次世代技術の創出に挑戦しましょう。

※教職課程の履修により、高等学校教諭一種免許状(数学)が取得できます。