国立大学法人岐阜大学 工学部 電気電子コース


電気電子コース 概要

エレクトロニクス産業で活躍できる技術者・研究者を育成します

人類はエネルギー利用の拡大によってその繁栄を手に入れることができるようになりました。とりわけ電気エネルギーはエネルギー利用の主役の座にあります。その理由は、電気エネルギーは熱や動力などの他のエネルギーに高効率に変換でき、半導体等を用いて複雑な制御を可能とし、安心・安全で環境に優しいからです。

程度しかない本体に組み込まれた集積化された演算装置は4年前のパソコンと同等の演算能力を有しています。黒電話では通話機能しかありませんが、スマホでは音楽をダウンロードして聞いたり、写真や動画を撮ってそれを送信したり、道案内や近くのカラオケ店の検索もできます。これは微細加工された高機能な電子部品群とソフトウェアが可能にさせています。

どんな製品やシステムも開発競争が止まることはありません。次々と課題や問題点が見つかり、消費者の新たな欲求も寄せられます。しかも使用に当たって安心・安全が担保され、製造から消費・廃棄まで一貫して環境に配慮されたものでなければなりません。これを成し遂げるには技術者には広範囲の基礎知識とその応用力が必要となります。

   岐阜大学・電気電子コースでは環境問題、エネルギー問題、資源問題など現代社会が近未来に解決すべき問題、課題に応える中核技術として、電気エネルギー、エレクトロニクス、電気・電子物性、通信情報システムに関する教育研究を実施しています。その目的は、基礎学力、論理的思考能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、問題発見・解決能力を有し、人間性豊かで、創造力に富んだ人材の育成することです。電気電子コースではこれを実現するための効率的なカリキュラムを用意しています。その特徴は基礎学力を徹底して身につけさせる点にあります。基礎的な授業は必修化して必ず履修し、それらに演習授業をもうけて理解を深め、実験でその内容を目で確かめ応用できることを学びます。基礎の理解と習得は、どの一流アスリートも基礎的な反復練習が最も重要であると述べているように、どんな分野でも一流の人材になるための不変的鉄則です。さらに皆さんは、エネルギー、情報・通信、電子材料、システム・制御の各分野において高度な研究を行っている研究室に在籍して、先端的研究に触れながらプレゼンテーション能力、問題発見・解決能力、創造力を養います。

 先に述べたように電気エネルギーはエネルギー利用の主役の座にあります。電気エネルギーを全く利用しない会社は存在しません。従って、就職先の分野が広いのが電気電子の特徴です。「電気・電子・通信機器」、「電力・ガス、自動車」、「機械・航空・造船」、「通信・放送」、「精密機器」、「情報・ソフト」の各分野だけでなく「化学」、「金融・保険」、「医療・製薬」、「総合商社・コンサルティング会社」、「建築・土木」、「農業・漁業」、「公務員」までほぼ全ての分野からの求人があり、卒業生が活躍しています。また、各機器やシステムの電子化率は高くなる一方です。現在、自動車には50100個のコンピュータ制御装置が組み込まれています。これら電子部品代の自動車原価に占める割合は40%に達しています。もはや自動車は電気製品と言っても過言ではありません。このように様々な分野で電子部品が多用されるようになったため電気電子系への求人は多く、大企業に就職していく卒業生が多くなりました。当電気電子専攻の修士課程修了者の約8割は売上額が1000億円以上の大企業に就職しています。安心して勉学に努力することができます。

これからの技術立国日本を背負うエンジニアとなるための岐阜大学・電気電子コースでの教育・研究があなたを待っています。