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木下幸治准教授、平成30年度「環境賞」【環境大臣賞】を受賞

受賞名:平成30年度「環境賞」【環境大臣賞】

受賞者:山田 翔平(ヤマダインフラテクノス株式会社)  

    山田 博文(一般社団法人 日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会)  

    鈴木 実(循環式エコクリーンブラスト研究会)   

    木下 幸治(岐阜大学)  

研究題目:「鉛・PCB廃棄物を削減する循環式ブラスト塗膜除去」

鋼製橋梁の長寿命化には塗装の塗り替えが不可欠だが、古い塗料には鉛やポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害物質が含まれている可能性が非常に高い.本工法では圧縮空気で金属系研削材を投射し古い塗膜の除去を行うことが 可能である.金属系研削材は非金属系に比べ湿度に弱く高価で,従来は工場内での使用に限られていたが,ドライ環境設備や研削材と塗料カスの分別装置を取り入れた移動式プラント設備を開発し,現場でも金属系研削材の使用を可能とした.さらに,金属系研削材は粉砕しないため,有害物質を含んだ産業廃棄物や粉じんの発生を大幅に削減することができる.

さらに,本工法の発展形として,航空機や自動車などの製造過程で採用されている「ショットピーニング」を用いた予防保全技術を有効利用することで,鋼製橋梁の自動車荷重に起因する疲労き裂を予防する「エコクリーンハイブリッド工法」についても研究を進めている.

環境賞ホームページ:

https://biz.nikkan.co.jp/sanken/kankyo/

 

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