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岩田隆弘さん(工学研究科工学専攻(博士課程1年))が第22回橋梁等の耐震設計シンポジウムにて優秀講演賞を受賞しました

 
2019年7月23,24日に東京四ツ谷の土木学会にて開催されました,「第22回橋梁等の耐震設計シンポジウム」にて,岩田隆弘さんが優秀講演賞を受賞しました.本賞は,橋梁等の耐震設計シンポジウムの講演者の中で,特に優れた講演を行った若手研究者・技術者を優秀講演者として表彰されるものです.
 
題目:せん断型ダンパー・ブレースを有する鋼上部構造縮小試験体の載荷実験
 
著者:岩田隆弘,木下幸治
 
要旨:兵庫県南部地震において,多数の橋梁構造物の損傷が報告されている中で,鋼上部構造の部材の損傷により,橋梁下部構造の損傷が軽減された事例が報告されている.この事例を基に,上部構造の部材に塑性化を考慮することで地震力低減の可能性が考えられ,既往の研究において,鋼上部構造の対傾構を地震エネルギー吸収部材である軸降伏型のダンパー・ブレースとすることで,下部構造への地震力が低減可能であることが示されてきている.
これまでの研究では,既往の研究を基に鋼上部構造の対傾構をダンパー・ブレースに取り替える効果に関する検討を進めてきた.まず,鋼上部構造に関する研究を進める上で必要不可欠な縮小試験システムの構築を実験的並びに解析的手法により行ってきた.その中では,対傾構の有無による比較検討をも行ってきている.
本研究では,構築した縮小試験システムを用いて対傾構のダンパー・ブレース化に関する検討を行う.具体的には,小変形からのエネルギー吸収を期待できると考えられるせん断型ダンパーの要素試験を行い,パラメータ解析を基に決定した補正係数を考慮したせん断型ダンパーの初期剛性の計算式を提案した.その上で,提案計算式に基づき設計したせん断型ダンパーを対傾構と取り替えた実験,解析を行い,鋼上部構造対傾構のせん断型ダンパー・ブレース化に関する検討を行った.
 
受賞者一覧:
 
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