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社会基盤工学科防災コース 木下幸治准教授が参画しているプロジェクトが 「令和元年度 土木学会環境賞」を受賞しました.

令和2年6月12日(金)に開催された土木学会の令和2年度定時総会(通算第106回)において,木下幸治准教授(社会基盤工学科防災コース)他が「令和元年度 土木学会環境賞」を受賞しました.

 

環 境 賞

Ⅱグループ(土木技術・システムを開発・運用し、環境の保全・創造に貢献した画期的なプロジェクト )

 

(プロジェクト 名)

ゴミを減らして世界を変える~環境配慮型ブラスト工法の全国普及と標準工法化をめざして~

 

(受賞者)

ヤマダインフラテクノス㈱

(一社)日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会

循環式エコクリーンブラスト研究会
山田健太郎 (名古屋大学 名誉教授)
木下幸治(岐阜大学 准教授)

 

(授賞理由)

本プロジェクトは、粉砕せず再利用が可能な金属系研削材を採用する「循環式エコクリーンブラスト工法」の開発および実用化により、産業廃棄物の削減および作業環境の改善を促進し、さらにその輸送と処理に伴い排出される温室効果ガスの削減にも貢献したものである。技術的特徴として、 金属系研削材を回収できる真空回収装置や、湿度上昇による研削材の発錆や固結を避けるためのエアドライヤーの導入により金属系研削材を回収・ 再利用可能な「循環再利用システム」を完成させている。 また、 研削材を循環させ再利用するため、発生する産業廃棄物は塗膜カスのみに抑制(従来工法の約 1/40)、 非粉砕であることから大量粉じん発生も抑えられ作業環境の向上も図っている。さらに、研削材をピーニング用ショットに置き換えることで、既設鋼橋への疲労強度を 2 等級向上できる「エコクリーンハイブリッド工法(NETIS CB-180024-A)」への改良も行った。 本工法の普及を図るにあたっては、「循環式エコクリーンブラスト研究会」「一般社団法人 日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会」 を設立するなど様々な工夫を進め、 カーボンオフセットによる 施工に伴う温室効果ガス排出抑制効果をアピールできている点も評価できる。

以上のように、 本プロジェクトは技術開発、 技術の普及に向けた取り組み、 気候変動の緩和の各観点で特筆すべき成果を上げていることから 、 土木学会環境賞を受賞にふさわしいと判断された。

 

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