沓水 祥一(クツミズ ショウイチ) | |
KUTSUMIZU Shoichi |
職名 | 教授 |
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学科 | 化学・生命工学科 |
コース | 物質化学コース |
(1)液晶は、分子や原子が規則正しく並んだ固体(結晶)とその規則的な並びを完全に失って流動的な液体の間の中間状態である。その状態では、内部の分子はどれもある程度動き回れるかわりに、並びは中途半端な規則性しか持っていない。しかし、その中途半端さが、並びの電場や光などの外部刺激に対する敏感な応答性や変形に対する強さ、自己修復性といった魅力的な性質に結びついている。我々は、液晶の中でも、特に謎の多い未解明なキュービック液晶と呼ばれる液晶に注目し、内部の分子の並びの解明やそれが持つ複雑な構造を利用した機能の開発を行っている。
(2)高分子中に化学的に相容れない部分を持つと、それらは互いに避け合うがために、様々な構造と性質が生み出される。我々は、そのような物質群として、アイオノマーとブロック共重合体の構造形成の解明と機能開発の研究を行っている。
図1 液晶の周期構造を光で操る | 図2 アイオノマーを各種計測手段で解剖する |
機能物性化学 ソフトマター 液晶 高分子