宇田川 太郎（ウダガワ タロウ）
| 宇田川 太郎（ウダガワ タロウ） |  |
| UDAGAWA Taro |
| 職名 | 准教授 |
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| 学科 | 化学・生命工学科 |
| コース | 物質化学コース |
研究概要
近年のコンピュータの発達により、量子化学シミュレーションはその適用範囲を劇的に広げ、様々な化学・物理現象の本質を次々と明らかにしています。一般的なBorn-Oppenheimer近似に基づいた分子軌道計算は、様々な化学現象の解明に応用され、素晴らしい業績を挙げていますが、一方で原子核の運動、量子効果が重要となる現象を取り扱うのは得意ではありません。そこで我々の研究室では、水素原子核のような軽い原子核の量子効果を考慮できる新しい多成分分子系理論の開発を行っています。多成分系理論を用いることで、従来の分子軌道法では取り扱うことが難しかった、同位体効果を簡便に取り扱うことが可能になったり、今まで全く取り扱えなかった陽電子化合物のようなものまでもが取り扱えるようになります。1) 多成分系理論の高精度化を目指した理論開発、2) 多成分系理論を用いた反応解析、応用計算、また、これら手法の適用範囲を広げるために3) 巨大クラスター系を取り扱うための計算方法の開発、の3点に特に重点を置き、研究を進めています。
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| 図1 多成分分子軌道法により初めて明らかとされた二水素結合における幾何学的同位体効果 |
研究キーワード
分子軌道法 同位体効果 量子化学 密度汎関数理論
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