KIMURA Tomoaki | |
職名 | 助教 |
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学科 | 電気電子・情報工学科 |
コース | 電気電子コース |
固体でありながら溶融塩に匹敵するような高いイオン伝導度を示す、超イオン導電体と呼ばれる物質があります。この物質はノートパソコンやスマートフォンなどの携帯電子機器の電源として用いられるリチウムイオン電池の新しい電解質材料として期待されています。当研究室では超イオン導電体のようなユニークな物性を示す物質の高温高圧環境における構造や物性を調べる研究を行なっています。現在以下の研究に取り組んでいます。
・高圧超イオン導電体の探索:
ヨウ化銀は147℃以上でヨウ素イオンは結晶構造を保ちながら銀イオンは液体のように拡散する超イオン導電体になります。このようにいくつかの物質は高温度環境で超イオン導電性を示すことが知られています。近年では圧力誘起の超イオン相転移も見つかりました。当研究室では温度と圧力の両方を制御し、主に分光学的手法を用いて新しい超イオン導電体を探索する研究を行なっています。
・高温高圧発生法の開発:
幅広い温度圧力条件を生成できる技術は物質の相探索研究において必要不可欠です。ダイヤモンドアンビルセルは地球の中心部に相当する非常に高い圧力(360万気圧)を生み出すことができる有力なツールです。我々はこのダイヤモンドアンビルセルとレーザーやヒーターなどの加熱技術を組み合わせて、安定的に高温高圧条件を生み出せる技術開発を行なっています。
高温高圧、超イオン導電体、融解