山下実（ヤマシタミノル）

YAMASHITA Minoru

衝撃変形をキーワードに、金属や複合材料などの塑性加工、構造体の変形に関する研究を行っています。新しい加工法の開発や加工精度の改善、また構造体の衝撃エネルギー吸収性能の向上を目的に、実験と数値計算の両面からアプローチしています。

主な研究テーマを以下に示します。

衝撃塑性加工法の開発：新たな高エネルギー速度加工法の開発を行います。写真の例は、ドロップハンマーで衝撃水圧を生じさせ、複合材料(CFRP)板の衝撃打抜き加工行ったものです。
衝撃接合法の開発：非常に大きいひずみ速度で生じる断熱せん断変形によって昇温、活性化した材料の新生面を利用した板端面の接合法の確立を目指します。
軽量で高強度な衝撃エネルギー吸収体の開発：溶接または接着構造の中空部材について、軸圧縮や曲げ変形を取扱い、軽量化と高強度化を両立する設計指針の構築を目指すものです。写真は軸圧縮変形の実験と計算例です。

その他、一般のプレス加工や高速材料試験なども扱っています。

主要な保有装置は、深絞り試験機、落錘式衝撃試験機、分割ホプキンソン棒衝撃圧縮試験機です。

図1 衝撃塑性加工法の開発: CFRP板の衝撃水圧打抜き加工

図2 接着構造中空強度部材の軸圧縮変形(実験と数値計算)

　塑性加工、衝撃変形、クラッシュワージネス

山下 実（ヤマシタ ミノル）